賃貸では原状回復のために、自分の好きなように部屋を使うことは諦めるしかないのでしょうか?
答えは、「そんなことはありません」。
原状回復義務があるということは、原状回復できる範囲でなら好きに使ってもいいということです。ちなみによく言われる「賃貸物件は画びょうが刺せない」という話ですが、画びょう程度なら原状回復の範囲に含まれず、よほど目立つ穴でなければ経年劣化の範囲になります。ですので、賃貸でのDIYはもう少し本格的なものを目指す前提でお話しましょう。
原状回復可能なDIYリフォームの代表例は、壁紙リフォームでしょう。貼ってはがせるタイプの壁紙やウォールステッカーなら、味気ない賃貸物件の壁もオシャレにすることができます。また、収納の少なさがネックになりやすい賃貸物件でも、ホームセンターなどで売られている2×4材を床と天井にぴったりと固定できるパッドなどを使用すれば、簡易的なシェルフを手作りすることができます。市販の棚とは違い、狭いデッドスペースに合わせて設置ができますので、賃貸物件ではなくても非常に便利なアイテムです。
100均活用で簡単にリメイク
賃貸で不満が多い古びたキッチンも、100円均一でも売っている貼ってはがせるリメイクシートなどで、簡単にオシャレなキッチンに模様替えすることができてしまいます。特に油汚れの飛び散りが気になりやすいキッチンでは、むしろ貼ってはがせるシートで保護しておいた方が、後々で原状回復が楽になる可能性すらあります。100円均一なら、費用の負担も少なく、気が向いた時に張替えができるのも魅力です。
また、最近ではあえてDIYを可能にしている賃貸物件も出てきています。原則、原状回復義務もない物件がほとんどですので、好きなようにリフォームができます。もちろん、賃貸物件ですので、あまり音がでるようんあリフォームを行うとご近所迷惑になってしまうかもしれませんが……。DIY可能物件の場合は、ほとんどが古い物件になります。ある程度ボロボロであることの覚悟は必要です。